尿路結石の治療について

尿路結石症は、生活習慣病の一つとも言われており、30~60歳台の男性を中心に近年本邦で増加している疾患です。原因は食事・生活習慣など様々ですが、結石を放置した場合に高度の炎症・腎機能障害を引き起こす場合があります。
当院では適切な診断を下した後、治療が必要な場合にはできるだけ侵襲が少ない方法として、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、内視鏡を用いた治療である経尿道的結石破砕術(TUL・fTUL)、経皮的結石破砕術(PNL)を行い、尿の流れを回復させて腎臓の機能を適切に保つようにしております。
尿路結石症は再発率が高いため、患者さんには原因検索を行い、かつ生活習慣・食事・投薬について指導を行い、定期的な検診を行っております。

腎・尿管・膀胱結石の治療方法

1.体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

・腎結石や上部の尿管にある結石で行います(中~下部尿管結石でも適応になることもあります)。
・本治療は保険が適用され、約3日の入院を要します。
結石の大きさ・位置・壊れやすさにより入院期間が変わります。また壊れにくい結石の場合には何度か治療を要することがあります。
※入院期間はあくまで目安です。患者さんの状態によっては入院期間が長くなります。
・対外から衝撃波をあてて、結石を細かく砕き尿と共に排出します。
・開腹手術をしないので体に傷が残らず、早期に職場復帰が見込めます。

当院では体外衝撃波破砕機(フランス・エダップテクノメド社製・ソノリスプラクティス)と最新型の内視鏡(日本・オリンパス社製)を組み合わせて、腹部を切開せずに結石を破砕して体外へ取り出しています。

2.経尿道的結石破砕術(TUL・fTUL)

・中部から下部の尿管にある結石、膀胱結石で行います。
・本治療は保険が適用され、約5日の入院を要します。
※入院期間はあくまで目安です。患者さんの状態によっては入院期間が長くなります。
・尿道から内視鏡を通して、ホルミウムYAGレーザー破砕機を用いて破砕します。
軟性鏡を用いた場合(fTUL)には通常の内視鏡で到達しにくい腎結石の砕石も可能です(大きさ・場所によります)。
・ 内視鏡手術なので開腹手術に比べて手術創の痛みも少なく、ほとんど目立つことがないのが大きな特徴です。 

3.経皮的結石破砕術(PNL)

・大きい腎結石(2cm以上の場合など)で行います。
・本治療は保険が適用され約1週間の入院を要します。
※入院期間はあくまで目安です。患者さんの状態によっては入院期間が長くなります。
・側腹部から腎臓に穴を開けて、通り道を作ってから内視鏡を腎臓へ挿入して、ホルミウムYAGレーザー破砕機を用いて破砕します。
・ 内視鏡手術なので開腹手術に比べて手術創の痛みも少なく、ほとんど目立つことがないのが大きな特徴です。

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