臨床検査科

診療科のご案内 診療科一覧 へもどる

臨床検査科のご案内

主に患者さんから採取された検体(血液や尿など)を分析、検査しています。
その業務は検査の分野ごとに細分化されています。

主な業務内容

  1. 外来患者さんの採血、提出して頂いた尿や便などの検体処理業務
  2. 血液や尿などをさらに生化学・免疫学・血液学などに細分化し専門的に検査する業務
  3. 血液や尿などから細菌などの微生物を分離し、起因菌の特定やその微生物に対しての薬剤効果などを検査する業務
  4. 手術や吐血などで輸血が必要になった時に輸血する血液が適合するか調べる業務

 

これらの検査結果を迅速に臨床現場に提供し、より正確な分析結果を導き出すための分析器の整備管理、院内外における精度管理の定期実施、また個々の能力向上のためスタッフの勉強会、研修会なども院内・院外問わず積極的に参加しております。

普段患者さんと接する機会は多くありませんが、正確な検査結果を迅速に報告する事が 私達検査技師が患者さんへ提供出来る最大のサービスと考え日々努めております。

生化学検査部門

血液や尿・髄液などを測定対象とし、数種類の自動分析機を用いて検体中に含まれる蛋白質や脂質などの分析をおこなっております。
迅速かつ正確なデータを提供できるよう常に努力を続けていきます。

<当院の測定項目・基準値とその項目の簡単な説明>

項目
基準値
説明
TP(総タンパク) 6.7~8.3g/dl 全身の栄養状態を反映します。
LDH 119~229IU/l 赤血球・肝臓・心臓・骨格筋等に多く分布し、これらの障害などで上昇します。
AST(GOT) 33IU/l未満 肝臓・心臓・血管・筋肉の疾患・障害で上昇します。
ALT(GPT) 42IU/l未満 ウイルス性肝炎・脂肪肝で上昇します。
T-Bil 
(総ビリルビン)
0.2~1.3mg/dl 肝臓病・血液疾患で上昇します。
ALP 115~359IU/l 肝臓・胆のう・骨疾患・バセドウ病等で上昇します。
子供は高値になります。
γ-GTP 10~47IU/l 肝臓障害(特にアルコール性・薬剤性)で上昇します。
CPK(CK) 男性 60~287 IU/l 骨格筋・心臓・脳の障害、激しい運動などで上昇します。
女性 45~163 IU/l
BUN(尿素窒素) 8~22mg/dl 血液中の老廃物であり、腎臓から尿へ排泄されるため腎臓疾患で上昇します。
Cre
(クレアチニン) 
男性 0.6~1.0mg/dl 筋肉の代謝でできる代謝産物。血液中の老廃物です。
女性 0.5~0.8mg/dl 腎臓の働きが悪くなると上昇します。
UA (尿酸) 男性 7.8 mg/dl未満 痛風・動脈硬化の原因となる物質です。
女性 5.6 mg/dl未満
Na(ナトリウム) 138~146mEq/l 主に血液中の塩分です。
Cl(クロール) 99~100 mEq/l むくみ・嘔吐・下痢・尿量異常時等に変化します。
K(カリウム) 3.6~4.9 mEq/l 嘔吐・下痢等で低下、腎不全等で上昇します。
T-Cho
(総コレステロール)
128~240mg/dl 上昇すると動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞や狭心症などの病気をひきおこします。
 TG(中性脂肪) 30~150mg/dl 食事により大きく変動します。糖尿病・動脈硬化等で高値、肝硬変等で低値を示します。
HDLコレステロール 41~96mg/dl 善玉コレステロールです。
LDLコレステロール 60~140mg/dl 悪玉コレステロールです。
CRP 0.3mg/dl未満 炎症があると高値になります。
SAA 8.0μg/ml未満 CRP同様炎症で高値ですが、より顕著に反応します。
MMP-3 男性36.9~21ng/ml 関節リウマチの活動性の評価、骨破壊の予後や進行を評価する項目です。
女性17.3~9.7ng/ml
RF 20IU/ml未満 リウマチ・強皮症等で上昇します。
HbA1c 4.6~6.2% 過去1~2ヵ月の血糖値の平均、長期の高血糖で上昇します。
eGFR 60ml/分/1.73㎡以上 腎臓の濾過(ろか)機能が悪くなると低下します。
尿中Alb 30mg/gCr 腎疾患の初期段階から上昇します。

血液検査部門

血液検査部門では貧血の有無や様々な血液の病気に罹っていないか調べる検査を行なっています。大きく分けて2種類です。

・血液中の赤血球、白血球や血小板などの数や形について調べる。
・怪我や手術などの際の出血を止める働きを調べたり、体のどこかで血栓ができた時に診断の助けとなる検査をおこなう。

●血液一般(血算)検査

<当院の測定項目・基準値とその項目の簡単な説明>

項目
基準値
説明
白血球数(WBC) 4000~8000/μl 細菌やウイルスが体内に入ってきたときの防御の働きを担っています。
赤血球数(RBC) 男性410~530万/μl 赤血球の中にはヘモグロビンがあって、体の隅々まで酸素を運んでいます。少なくなると貧血です。
女性380~480万/μl
ヘモグロビン量 男性14~18g/dl
女性12~16g/dl
ヘマトクリット(Hct) 男性 40~50% 血液中の赤血球の割合を体積%で示したものです。貧血で低下し、多血症や脱水の時に高くなります。
女性 34~42%
血小板数(PLT) 14~30万/μl 出血を止める働きがあります。極端に減れば血が止まりにくくなります。

 

●血液凝固検査

<当院の測定項目・基準値とその項目の簡単な説明>

項目
基準値
説明
PT
(プロトロンビン時間)
10.0~13.0秒 外因系凝固能のスクリーニング検査で、ワーファリン等の経口抗凝固薬の服用時には値が大きくなります。
APTT(活性化トロンボプラスチン時間) 20.0~40.0秒 内因系凝固能のスクリーニング検査で、一部の抗凝固剤の服用時に値が大きくなります。
フィブリノーゲン量 200~400mg/dl 肝臓で作られ、感染症などの炎症反応で増加し、体内の凝固反応で消費され低下します。
AtⅢ
(アンチトロンビン)
79~121% 肝臓で作られ、血栓症や全身の細かい血管内で凝固反応がおきてしまう病気(DIC)などで低下します。
FDP 4μg/ml以下 体内で凝固反応や血栓を溶かす反応がおきた時に増加します。DICや血栓症などの診断に用いられます。
Dダイマー 1.0μg/ml未満
血沈
(赤血球沈降速度) 
1時間値  貧血、感染症や悪性腫瘍などの組織の障害・崩壊をともなう疾患で値が大きくなります。  
男性 2~10mm
女性 3~15mm

微生物検査部門

業務内容

*一般業務 患者さんから提出される臨床材料(尿、喀痰、便、血液など)からの病原微生物(細菌、真菌、ウィルスなど)の検出と、治療に有効な抗菌薬(抗生物質)を調べて医師に報告するという感染症の診断治療に直結した検査をおこなっています。
*感染管理 院内感染対策委員会に参加し、院内感染防止について医師、看護師等との定期的な話し合いをおこなっています。
また、検査室で収集した正確な情報に基づき院内感染の防止策を講じたり、職員に対する啓蒙活動を行い感染防止に対する意識の向上、改革を図っています。

一般検査部門

尿・便・脳脊髄液・胸水・腹水・精液などの性状、成分の分析を行っています。

業務内容

① 尿検査
  痛みを伴わないで検査おこなうことができ、尿の性状を調べる尿定性試験と尿中に含まれる物質的成分を調べる尿沈査検査をおこなっています。
  尿定性検査: 濾紙に試薬を染み込ませた試験紙を用いて最大9項目を同時に測定できます。尿中に含まれる物質と試薬の化学反応を利用し、簡便にかつ迅速に患者様の病態を推測する検査です。
  尿沈査検査: 尿沈査検査:尿中に出現した成分を機器にて測定し、必要であれば技師がより詳しく顕微鏡下で非上皮細胞類(赤血球・白血球)、上皮細胞類(扁平上皮細胞・尿路上皮細胞・尿細管上皮細胞)、円柱類、塩類・結晶類、微生物類、異型細胞に分類・判定をおこなっています。主に腎・尿路系の病態を形態学的にみる検査です。

☆顕微鏡下で異型細胞が認められた場合、泌尿器科医師、細胞検査士に確認を依頼します。

<当院の測定項目・基準値とその項目の簡単な説明>

項目
基準値
説明
ビリルビン 肝臓、胆道の障害を反映する項目です。
潜血 泌尿器及び腎臓からの出血を調べる項目です。
ブドウ糖 -~± 血糖値の上昇・腎性糖尿・糖尿病治療薬の使用等で検出されます。
ケトン体 糖・脂質代謝異常をみる項目です。
白血球 尿路感染症の有無をみる項目です。
亜硝酸塩 尿路系の細菌感染の有無をみる項目です。
pH 4.6~8.0 酸性かアルカリ性かを調べ、体内の生理・病態をみる項目です。
蛋白質 -~± 腎臓や尿路系の異常をみる項目です。
ウロビリノゲン ±~+ 黄疸等の肝臓や胆道系の疾患を反映する項目です。
比重 1.010~1.030 腎臓の働きの異常をみる項目で、尿の希釈・濃縮能を反映しています。

 

② 便検査
  便潜血検査: 専門の容器で採取された便中に血液が混ざっているかどうかを検査して います。
  寄生虫検査: 寄生虫感染が疑われる場合、便を採取し、虫卵・虫体の有無を調べます。
③ 脳脊髄液検査
  脳脊髄液は中枢神経系に直接接して存在していることから、様々な病態を反映し、画像診断が発展した現在でも中枢神経疾患診断に欠くことのできない検査の1つとなっています。そして、髄膜炎や脳炎等の中枢神経系感染症、その他疾患、治療効果判定を目的として検査されています。

☆当検査室では髄液の色・混濁度、比重、また顕微鏡下で細胞の種類と数を観察し蛋白・糖などの生化学性状を機器で測定しています。髄液中に微生物が認められた場合は、微生物検査室に確認を依頼します。

④ 穿刺液検査(胸水・腹水・心嚢液)
 

胸や腹に溜まった液が漏出液 (循環障害や低蛋白血症、門脈圧亢進等で漏れ出た液) か滲出液 (細菌感染、悪性腫瘍等で生じる液) かを調べる検査です。

一般検査分野では、色・混濁度、比重、蛋白成分の有無を調べるリバルタ反応検査をおこなっています。

⑤ 精液検査
  精液中の精子の数・運動率・奇形率等を顕微鏡下で観察しています。

輸血検査部門

輸血検査部門は安全で適正な輸血医療が行われるように血液製剤の管理、さまざまな輸血関連の検査(血液型・不規則抗体スクリーニング・交差適合試験)をおこなっている部門です。 
さらに、以前より待機的手術の患者さんの自己血採取にも力をいれており安全性の高い自己血輸血での手術も年間多数おこなっています。

業務内容

① 血液型検査
  輸血検査で最も重要な検査です。ABO血液型(A型・B型・O型・AB型)とRh血液型(Rh+・Rh-)の判定をおこなっています。
② 不規則抗体スクリーニング
  過去の輸血や妊娠によって産生された赤血球に対する“不規則抗体”の有無をみる検査です。不規則抗体が見つかった場合はその抗体に反応しない血液を輸血します。
③ 交差適合試験
  血液型検査と不規則抗体検査の後、さらに患者さんと輸血製剤の適合性をみる検査を行います。ここで反応しない輸血製剤のみが患者さんには輸血されます。

当院では血液製剤・血漿分画製剤の一元管理を輸血部門でおこなうことで安全で精度の高い輸血医療が24時間提供可能になるよう努めております。 
さらに輸血部門以外の病院スタッフにも最新の知識を知っていただくために輸血部門から定期的に“輸血情報”の発信をおこなっており医師、看護師にも大変好評です。

診療受付時間 8:30~11:30
(土・日・祝祭日・年末年始を除く)

待ち時間短縮のため、事前に予約をお取りいただき、ご来院されますようお願いいたします。
外来予約について

千葉県済生会習志野病院 〒275-8580 習志野市泉町1-1-1  TEL:047-473-1281(代表) 
交通アクセスはこちら
※間違い電話が大変多くなっております。お掛け間違いのないようにお気をつけ下さい。