<10月のリハビリテーション庭園>

リハビリ花壇もすっかり秋めいてきて、赤とんぼがやってくるようになりました。

当院では10月24日に病院健康フェアが開催されました。その中に院内ミステリーツアーという手術室や内視鏡室をはじめ病院内を見学する企画があるのですが、今年はそのコースにリハビリテーション室も入り、地域の皆様にリハビリ室内の様子や具体的にどのようなことを行っているのか、またリハビリ花壇についてご紹介させていただきました。沢山のご来場ありがとうございました。

リハビリ花壇では、初旬に台風並みの低気圧が通過し、強風で2m程の皇帝ダリアやコスモスが倒れたりしたため、修復作業に追われました。

半ばを過ぎると、外で作業するのに気持ちが良い陽気となり、夏の植物の跡地にパンジーを植えたり、まだ頑張っていた夏野菜の最後の収穫、そして真夏に咲いていたひまわりの種を採取しました。

患者さん方は「気持ちがいいね~。楽しくて部屋に戻りたくなくなっちゃうね。」と談笑しながらひまわりの種の採取に取り組んでおられ、長い時間座れる体力もついてきたようです。「きれいに咲いてね」と声をかけながら植えて下さったパンジーも、お二方の怪我の回復と同様に、寒い冬を乗り越え元気に育ってくれると思います。

↑リハ室に庭園だよりを印刷して展示

病院健康フェアの院内ミステリーツアーという企画では、今年のコースにリハビリテーション室も入り、リハ室では、地域の皆様にリハビリテーションやリハビリ花壇についてご紹介させていただきました。沢山のご来場ありがとうございました。

↑皇帝ダリア
倒れて根元から折れましたが、起こして支柱で補強するとなんとか復活!新芽も出てきました!来月あたり無事花が咲くといいのですが…

↑夏花の跡地にパンジーをリハビリで植え付けました。翌日「なんだか昨日より元気みたい。」「広いとこに移したからだね!」「きれいに咲いてね」等、歩く練習をしながら色々な言葉をかけている様子がみられました。これから寒い冬を超えて元気に育ってくれると思います。

↑今年最後のミニトマトの収穫!「おいしそうだね!息子にあげるよ」と笑顔でお部屋に戻って行かれました。

↑採れ頃のひまわりの種

こんなに沢山の種が採れました!「楽しくて部屋にもどりたくなくなっちゃうね」とお二方は談笑しながら、取り組まれていました。

また、以前に入院されていた方がリハビリ花壇に寄って下さり、「ひまわりの花を庭いっぱいに咲かせたいから種をもらってもいい?」との声がありました。どうぞ、来年素敵なひまわり畑にしてください!

↑6月に患者さんが種まきして下さった綿花の花が咲きました!今年初挑戦なので本当にワタができるのか楽しみですね♪

<9月のリハビリテーション庭園>

猛暑もいつのまにか過ぎ去り、花壇では秋を感じさせてくれるコスモスやケイトウが次々に咲いてきています。そんな中、夏の花の朝顔やひまわりもまだまだ健在、ゴーヤも沢山採れました。

9月の作業は、患者さん方と野菜(枝豆、ピーマン、ゴーヤ、オクラ等)の収穫や、咲き終わったスミレの跡地に千日紅やサルビアなどを植え替えたり、雨の日は秋の花で押し花を作りました。立つ練習をしながら花を植えていた患者さんは、「楽しくて足の痛いの、忘れちゃってたわ」と笑顔で話されました。

秋晴れの日には蜜を吸いにアゲハをはじめ色々な種類の蝶が来たり、トンボも遊びに来ていました。リハビリ花壇は無農薬・有機栽培で行っているので、時折セキレイやスズメなどの鳥や虫たちがやってきて、リハビリに励んでいる方や通り行く人の目を和ませてくれています。

↑6月に患者さんが蒔いてくださったケイトウが鮮やかに咲きました。

↑5月末に患者さんが蒔いてくださったコスモスが次々に!

↑ケイトウやコスモスが秋を感じさせてくれる中、車椅子や歩行練習をしました。

↑夏の花も健在!一番先に咲いた大きなひまわりが終わると、下の枝からミニひまわりが次々に!

↑枝豆の収穫!家でも家庭菜園をおこなっていると話されていたAさんが収穫して下さいました。
「また元気になって畑やりたいよ、体力つけなきゃ」と頑張っておられました。

↑ゴーヤを収穫。
「看護師さんにお土産に」とBさん。病棟に戻ると、「今日はゴーヤを取りました!」と大きな声で看護師さんに報告されていたようです。

↑百日草の蜜を吸いに来たアゲハ

↑トンボ

虫の嫌いな方ごめんなさい。リハビリ花壇は無農薬なので、いろんな小鳥や虫が時折遊びに来ます。
通りすがりの方が「きれいだから」と、アゲハの幼虫(右の写真)の写真を撮られていました。
人参の葉を食べてきれいな蝶に姿を変え、また庭に戻ってきてくださいね!

コスモス(右)、ケイトウ(上)の押し花作品。「初めてやったけど、きれいにできて嬉しいです」そうお話されていました。秋を感じさせる素敵なしおりに仕上がりました!

↑患者Tさんの撮影写真!綺麗に撮れたので、印刷して病棟で奥様と一緒に眺めました。「Bさんすごい!綺麗に取れてますね」とのスタッフの声に、Bさんは笑顔で頷いておられました。

リハビリ花壇が秋の色になってきているのがよくわかる素敵な一枚です♪

<8月のリハビリテーション庭園>

夏本番となり、お盆過ぎまで連日猛暑が続きました。

花壇では、涼しい時間が少なく私達人間には厳しい暑さでしたが、ダリアやヒマワリをはじめ、夏の花はそんな暑さをものともせず、すくすく成長していました。6月に患者さんが種まきして下さったコスモスやケイトウも大きくなり早くも花が咲き始め、ミニトマトやオクラが次々と取れ頃になりました。

8月の作業は朝夕の涼しい時間帯に水やりや朝顔の枯れた花摘み、夏野菜の収穫、そして室内では夏の花で押し花のしおりや、折り紙で朝顔の壁掛け等を作成しました。

久しぶりに外に出た患者さんから「暑いけど外の空気は気持ちいいね。」「あれはダリアだね!昔、うちにもあったんだよ。トマトとか野菜も育ててたんだ。懐かしいねえ。」との声も聞かれ、その後は故郷の思い出話に花が咲きました。普段口数の少ない方が、室内では見られないとてもいい表情でご自分から沢山お話して下さいました。園芸療法を行っていると、季節の植物や野菜の話題をきっかけに、リハ室に限らず病棟スタッフやご家族との会話が増えたりしていることをしばしば耳にします。植物が成長している話や、楽しい昔の思い出など、明るい話題が広がるようです。病の心配ごとから一瞬でも気持ちが逸れ、楽しい一時を過ごすことで、気分転換もしながらリハビリができたらいいなあと思います。

↑患者さんが6月に種まきした、コスモス(左)と赤と黄色のケイトウ(右)が咲き始めました。つぼみが次々にふくらんできています!

↑5月末に種まきしたヒマワリ。2か月半で開花!お日様の方を向いています。

↑5月に種まきして下さった濃紺の朝顔♪朝顔を見ながら休憩していた患者さんが、飲んでいた水をおすそわけして下さいました。

夏の花を使った押し花のしおり。「お部屋に飾るんだ」という方や「食事のときいつもお隣になる方にあげたの。とっても喜んでてよかった」と話されてる方もおられました。

朝顔の壁掛け。夏を感じさせる素敵な作品に仕上がりました!

Aさんは「リハビリで外にでられるから楽しみなの」そうお話しながら、夏の明るい青空の下、歩行器歩行練習に励んでおられました。

↑「ダリアだね!昔、新潟のうちにあったんだよ。懐かしいねえ。野菜もいろいろ育ててたんだ。トマトとかナスとかさ・・・」久しぶりの外の空気と夏の植物に触れながら、故郷の懐かしい記憶を思い出されたようで、とてもいい笑顔で沢山お話して下さいました♪

8月最後の週はぐんと気温が下がり、早くも秋の気配が感じられました。

<7月のリハビリテーション庭園>

屋内で七夕のポスターを患者さん方と作成しました。短冊に皆さん思い思いの願いを託し、リハ室の受付に飾りました。
花壇では患者さんが春に種まきして下さった夏の花々~朝顔、ダリア、キンレンカなどが咲き出しました。
じゃがいもやサンチュは収穫の時期を向かえ、それぞれ患者さんがご家族に持ち帰り、喜んでおられたと笑顔で報告して下さる姿が見られました。

外が熱すぎるときは、朝夕の涼しい時間帯に花壇で一瞬季節を感じた後、採取してきた夏の花で押し花や、乾燥させてあったハーブで香り袋を作りました。病院の慣れない環境でなかなか眠れないと話されていた患者さんは、「いいにおいだね~。今日はよく眠れそうだよ」と作ったラベンダーの香り袋を片手に笑顔で話され病室に戻って行かれました。

7月初旬には千葉市にある病院から、講義の依頼があり、スタッフ数名と訪問しました。基本的な話を2時間ほどさせていただきました。園芸療法にとりかかり始めているとのことで講義後も具体的な質問が絶えず、驚きましたが、皆様の興味や熱意を感じとても嬉しかったです。地域をはじめ、色々なところに園芸療法の輪が広がっていくといいなあと思いました。

↑七夕ポスター。
色塗りをはじめ、短冊を患者さん方が作り、リハ室受付に飾りました。
飾りが増えていくたびに通りかかる方から「きれいになってきましたね」という声も聞かれました。

↑春に植えたじゃがいも、サンチュ、ピーマンを収穫。
「じゃがいも味噌汁に入れたらって女房に言ったんだ。
採りたてだから美味しかったって!」と後日笑顔で報告がありました。

↑ラベンダーを乾燥させて、香り袋に!
「いい香りだね、今日はよく眠れそうだ」と患者さんが笑顔で話されていました。ラベンダーにはリラックスする効果があるそうです。

↑春に植え付けたトマト、ナスの花が咲きました。
「ナスは無駄花がなくて必ず実になるから楽しみだね。」と皆さん楽しみにしながら歩く練習をしていました。

↑左からキンレンカ、ニチニチソウ。
キンレンカを種まきしたAさんは「退院したら見にくるね」と話されていました。そして1か月後、元気になられて花の咲く前に見に来て「おお、おっきくなってる、良かった!花、ちゃんと咲くかなあ。
楽しみだね、また見にくるよ」と。Aさん、ついに咲きましたよ!

↑5月に患者さんが植えて下さった百日草とゼラニウムも大きくなりました。暑さにも負けず、綺麗な花を咲かせてくれています。

うだるような暑さの中、ひまわりやコスモスは元気に育ってきています。
これから咲くのが楽しみです♪

<6月のリハビリテーション庭園>

梅雨に入り、庭園にも雨が続きアジサイが紫に色づきました。

雨が降るたびに植物は成長しているようで、特に週明けに患者さんとリハビリで庭に行くと、目に見えて大きくなっているのがわかり、「恵みの雨ですね!」という声も聞かれました。シソも成長真っ盛りで、連日患者さん方がリハビリで収穫、ご家族や看護師さんにおみやげで持ち帰り、翌日には「シソ喜んでたよ。何に使っても美味しいものね!」と笑顔で報告してくれる姿がありました。採っても採ってもどんどん大きくなるシソを観察しながら、雨の合間に歩く練習や車椅子練習を行いました。

また、オクラや枝豆、サンチュ、ナスなどの野菜、花はケイトウやベゴニア、ペチュニア等の苗を植えました。

楽しみにしていたグラジオラスもついに咲きましたが、花は背を向けてしまいました。グラジオラスもひまわり同様、お日さまの方を向くようです。ぴんと伸びた茎の姿を見て患者さんが「背筋がいいなあ。びしっとするね」と背筋を伸ばしている様子も見られました。

サンチュを植えて下さった患者さん同士では「サンチュは焼肉に巻いて食べるとおいしいよね、○○さん、退院したら焼肉食べに行こうよ!」と楽しそうに話されていました。皆さん、早く退院できるよう毎日リハビリに励んでいます。

アジサイ。昨年秋、庭の引っ越しの際植え替えた為、根の成長が追いつかず通年より花は小ぶりに(直径5cm位)。
あちらこちらで、「新種ですか?」「小さくてかわいい」との声が聞かれました。
心癒されるきれいな紫でした。

↑採っても採っても大きくなるシソ。患者さん方で沢山収穫、「娘が今日来るから持たせます。天麩羅にしたら美味しいですよね。」と笑顔で話されて下さいました。採りたてのシソは香りがとてもいいと好評だったようです。

↑「背筋がいいね~」と患者さんが姿勢の見本にしていたグラジオラス。
咲いた花は太陽の方を向いてしまった為、庭の後ろから撮影。

患者さんが種まきして下さった枝豆やオクラ↓
まだまだ小さいですが、これからの成長が楽しみです♪

↑病院工事期間中のリハビリ仮花壇は、正面玄関向かって左、バス停やポストの裏側の日当たりのいい場所に位置しています。只今、患者さんが植えて下さった夏の植物や野菜が成長中です。

<5月のリハビリテーション庭園>

新緑の季節になりました!
5月のリハビリ花壇では、咲き終わったチューリップの球根を堀り上げ、その跡地にゼラニウムや百日草等の夏の花の苗を植えたり、ひまわりの種を蒔きました。3月に植え付けた忘れな草や花びし草は満開となり、それぞれ春の庭を彩どっています。お彼岸の時期に植え付けたじゃがいもは追肥を行い、収穫が楽しみです。

そして5月後半はこの時期とは思えない夏日が続き、朝夕の水撒きがかかせませんでした。毎朝ホースで水撒きをして下さった患者さんは「花達も喜んでるな。今日もすがすがしく一日を迎えられるよ!明日もお願いね!」と笑顔で病室に戻っていきました。庭でのリハビリが体力だけでなく、病気や入院中のストレスも解消・気分転換にも繋がり活力がでてきたようです!

↑咲き終わったチューリップを堀り上げて、
跡地に夏の花々~ゼラニウム、百日草、ロベリア、
カッコウアザミなどを植えました↓

↑赤とピンクはゼラニウム
手前は百日草(下に拡大写真)

↑カッコウアザミ(右)、百日草(左)

↑夏に咲くグラジオラスも日に日に背が高くなってきています♪

↑3月に植えて下さった忘れな草が咲きました!

↑花びし草。
12月に種をまき、3月に植え替えをして下さり鮮やかできれいな黄色の花が花壇にあふれています!

↑じゃがいも。
6月の収穫を楽しみに患者さんと追肥を行いました♪

<4月のリハビリテーション庭園>

4月前半はなかなか気温も上がらず天候も不安定でしたが、後半になるとやっと春らしい暖かい日々が訪れました。

庭では、昨年秋に患者さんと植え付けたチューリップや、寒い中種まきした菜の花がついに咲きました♪3月に植え付けた、ネモフィラ、花びし草、すみれも大きくなってきています。

庭でのリハビリでは、病院の桜や春の花の成長を見守りながら車椅子や歩行練習を行ったり、昨年種まきして育ったスミレや、忘れな草の植え付けを行いました。また、夏に向け朝顔の種も蒔きました。早速芽が出ると、患者さんお二方がお互いの若芽を指さし「出たね~」と喜んでいる姿が見られました。

そして、「生命の強さってのはすごいね。人間も負けてられないな」と笑顔で話して下さったことが印象的でした。植物のたくましく息づくその姿が、頑張ろうという気持ちを後押ししてくれたようでした。
次回は新緑の庭のリポートをお楽しみに!

↑秋に球根を植えて下さった方々、チューリップがついに咲きましたよ!

↑3月に植えて下さった紫と黄色のビオラ(スミレ)と白いアリッサム(ニオイナズナ)。こちらも大きくなってきています。

↑こちらも患者さんと12月に種まきしたアブラナ。
「春に菜の花畑になったら綺麗だろうねえ」と蒔いてくださったAさん、見事その通りになりました!
今庭でリハビリをしている方々からは「やっぱり菜の花見ると春だねえ」等という言葉も聞かれます。通りかかる私達に春の訪れを感じさせてくれています!

↑12月に種まきしたネモフィラ。
 寒い時期に患者さんが種まきし手作り温室へ移動、その後毎日の地道な水やりを経て、ついにさわやかなブルーの花が咲きました!

↑夏に向け朝顔の種まき。5日後早速芽が出て、患者さんお二方がお互いの若芽を指さし「出たね~!」と喜んでおられました。迎えに来た病棟の助手さんに、「楽しかった~」と話しながら病棟に戻って行かれる姿がありました。

 風が強かった翌日には「しかし、植物の生命力ってのはすごいね。風にも負けないんだものね。人間も負けてられないな」と話して下さいました。植物のたくましく息づくその姿は、私達に色々なことを感じさせてくれているようでした。

紹介

こんにちは。リハビリテーション科園芸担当の理学療法士Tです。
26年度より、リハビリテーション科 庭園だよりを始めました!
ここでは、リハビリ室直結のリハビリテーション庭園(以下リハビリ庭園)の様子について毎月リポートしたいと思います。
当科では、リハビリテーションの一環として、緑のある空間で五感を使いながら園芸を通した活動や動作訓練も取り入れています。急に入院することになったストレス・不安感の軽減や気分転換、意欲の向上、生活リズムの調整(時間・季節感覚を取り戻す)、認知面低下防止、活動による動作能力の向上等を目的におこなっており、様々な効果がみられています。それらは園芸療法という治療になり、国家資格ではありませんが、理学療法士Tは園芸療法士の資格も持ち合わせています。
入院中リハビリで種をまいたり、植えたりして下さった植物や野菜が今どうなっているのか?? 是非、こちらをご覧下さい!