消化器研修プログラム

 消化器科は、国立習志野病院の時代より、肝細胞癌に対して、血管造影下でのCTA・CTAPを用いた診断や、肝動脈塞栓術(TAE)あるいはラジオ波焼却術 (RFA)による治療に力を入れてきました。また肝硬変に合併することの多い門脈圧亢進症に伴う食道・胃静脈瘤に対する内視鏡的治療を行ってきました。平成13年の済生会への移管後は、下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバースコープ)による大腸ポリープの診断・切除や潰瘍性大腸炎などの診断・治療、および内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)による総胆管結石・胆管癌・膵癌の診断・治療にも力をいれてきています。また胃の早期胃癌に対する内視鏡的切開剥離法(ESD)は偶発症のリスクを考慮し、外科と密に連絡をとりながら共同で治療を行っております。
消化器科の後期研修カリキュラムでは、3年間で内科臨床全域の研修を行うと同時に、消化器専門医に求められる専門知識や検査・治療手技の基礎の確実な習得を目指しています。常に現在の標準的な医療水準を意識した医師を育成するためスタッフ(現在4人)全員で指導して行きます。

施設での内視鏡検査件数(2006年)

上部消化管内視鏡 2718件 ESDあるいはEMR 25件
下部消化管内視鏡 1429件  polypectomy248件
ERCP(含むEST)  194件

認定施設など

日本肝臓学会認定施設 日本消化器病学会認定施設
日本消化器内視鏡学会指導施設 日本内科学会教育関連施設

対象

2年間の卒後臨床研修を終了した医師

一般目標

一般内科医としての内科全般にわたる幅広い知識や診療技術を取得した上で、消化器科専門医としての知識や技術を上部・下部消化管疾患や、肝・胆・膵疾患全域にわたり習得する。本人の希望により内科他科へのローテートも考慮する。

個別目標

一年目(卒後3年目) 

日本内科学会認定医申請に必要な各分野の症例を主治医として担当することを最大の目的とする。消化器科に所属しながら、全内科の医師で構成される診療チームの一員として、内科病棟、救急外来、内科外来にて一般内科の診療に当たる。
また、消化器科医として、上部消化管内視鏡検査、超音波検査を研修し、スクリーニングの検査手技を習得する。腹部血管造影、ERCP、PTCD、下部消化管内視鏡検査の介助に当たり、各検査手技の基礎を習得する。消化管出血などの緊急内視鏡検査の介助にあたる。

二年目(卒後4年目) 

消化器科医として、上部消化管内視鏡検査、超音波検査、腹部血管造影、ERCP、PTCD、下部消化管内視鏡検査の検査手技および治療手技を習得する。消化管出血などの緊急内視鏡検査の治療、介助にあたる。
内科病棟、救急外来、内科外来にて一般内科、消化器科の診療に当たる。

三年目(卒後5年目)

消化器科医として、上部消化管内視鏡検査、超音波検査、腹部血管造影、ERCP、PTCD、下部消化管内視鏡検査の検査手技および治療手技をの確実な習得をはかる。消化管出血などの緊急内視鏡検査の治療にあたる。
内科病棟、救急外来、内科外来にて一般内科、消化器科の診療に当たる。

研修終了後

3年間の後期研修終了後、千葉大学大学院医学研究院腫瘍内科学講座、他大学、各医療機関への推薦が可能である。